「SPECTATOR」2025 Vol.54 「パンクの正体」より ― パンクの女王 ジョーダン・ムーニー
- 裕行 瀧澤
- 2025年9月15日
- 読了時間: 2分
更新日:2025年9月29日

カルチャー誌「SPECTATOR」2025 Vol.54 の特集「パンクの正体」にて、高円寺のUKヴィンテージ・ショップ「More Tea Vicar?」の鳥谷晴菜氏による記事「Spirit Searching: Portrait 」が掲載されています。

取り上げられているのは、JORDAN MOONEY ( ジョーダン・ムーニー )です。
記事では、ヴィヴィアン・ウエストウッドとマルコム・マクラーレンの店「SEX」での店員時代や、スージー・スーやビリー・アイドルも属したブロムリー・コンティンジェントのメンバーとしての姿が描かれています。

ブライトンでのU.K.サブスのライブ会場において、ジョーダン自身の顔と「Jordan Punk Icon 1977」とプリントされたTシャツを着た彼女との偶然の出会いも印象的に紹介されています。
コロナ禍の始まりであった2020年に日本で行われたトークショーを中心に、幼少期、後に音楽・ファッションに傾倒した歩み、シド・ヴィシャスやナンシー・スパンゲンとの交流、さらにはジョニー・サンダースも登場するエピソードなどが語られます。ダムドのキャプテン・センシブルによる証言を交え、当時のイギリスが抱えていた階級格差や高失業率といった時代背景も記述されています。
80年代に入り、アダム・アンド・ジ・アンツのケヴィン・ムーニーとの結婚や、ヴィヴィアン・ウエストウッドからの解雇、ドラッグにまみれた生活を経て、やがてそれに終止符を打ち、長年続ける動物看護師という道を選ぶまでの経緯も追っています。
記事中には「パンクを創ったのは女性たちだ。彼女たちは真のオリジナルだった」という象徴的な言葉も引用されています。
また、ジョーダンの「SEX」通勤時のエピソードや彼女の存在に強い刺激を受けたセックス・ピストルズのメンバーなどアーティストらのエピソード、ブロムリー・コンティンジェントのメンバーであるサイモン・バーガーへのインタビューも掲載されています。
著者である鳥谷氏は、その後クラウドファンディングを活用し、ジョーダンの自伝『DEFYING GRAVITY〜JORDAN’S STORY〜』の日本語翻訳版を出版するに至りました。
本記事は、ジョーダンとパンクカルチャーの根幹を改めて見つめ直す非常に興味深く貴重な記録となっています。







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